ジョジョの魅力 その1

語るのも怖いくらいコアなファンも沢山いるけど、はじめての漫画ネタは大好きなジョジョでってことで個人的に感じている魅力をつらつら書いてみたい。ジョジョの奇妙な冒険という漫画は、一人の主人公で構成されるストーリーではなく、各部ごとにストーリーも主人公も異なる作りになっている。長い間描かれている漫画なので、ストーリーはもちろん絵柄も変化があって其々魅力がある。だから、部ごとの魅力をネタバレなしに語りたいと思う。

【一部ファントムブラッド】ジョナサン•ジョースター(故に「ジョジョ」)という青年が主人公で、劇画タッチの作画とまるで世界名作劇場のような世界観だ。ディオという本当に世界名作劇場に出てくる様な嫌な人物も登場する。それこそがジョジョにおけるもう一人の主人公と言える人物なのだが、非常に魅力的なキャラだ。また、ジョジョは擬音が特徴的に取り上げられがちなのだが、セリフも非常にユニークだ。誰しもが聞いたことのある定型文が、実はジョジョが発祥というものも沢山ある。また、二部にも言えるがこの頃の作者の描く女性は丸みがあり、非常に女性らしい線の絵が特徴だ。単純に可愛い絵だ。至高は二部のリサリサだけど。後の方の部と比べて、絵の変遷具合を見ることもジョジョの楽しみのひとつだ。ちなみに私は、単行本の3巻の表紙は二部の絵と長らく勘違いしていた。

【二部戦闘潮流】ジョセフ・ジョースター(その誇り高き血統)が主人公で、私が一番好きな主人公および部だ。主人公が今見てもユニークなのだが、当時は尚唯一無二なキャラクターだったのではないか。バトルもパワー勝負ではなく、頭脳戦か多々あり、かつ非常にわかりやすい展開なのだ。そして、魅力的なキャラ、カッコいいキャラとそうでないキャラが明確なのも良い。思うに、こういった「こういうのがカッコいい人、こういうのがカッコ悪い人」というのを漫画を通して学ぶって割と真面目に道徳教育だよなぁと思う。また、この頃の作者の描き込み量は半端なく、ただただ見惚れてしまう。そして、ジョセフが本当に魅力的なキャラクターだ。

【三部スターダストクルセイダース】空条承太郎が主人公で、おそらく一般的に一番人気の主人公だ。物語も非常にわかりやすく、絵もこの辺りから劇画タッチの絵にも関わらずデフォルメの表現が格段に上手くなって、親しみやすくなった(見やすくなった)。スタンドがはじめて出てきたことが一番大きいのかもしれないが、私は絵の見やすさと話のわかりやすさもこの部の人気の高さに貢献していると思う。全編通して旅をしている感も他の部にない魅力だと思う。単行本28巻の絵がカッコよすぎる。

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