ソウルシリーズのおもしろさを考える(PS5版デモンズソウルをプレイしてみて)

PS

最近PS5でデモンズソウルのリメイクをプレイしているんだけど、やっぱり面白い。そして難しい。一大ゲームジャンルとしてソウルライク、死にゲーとか言われているけど、じゃあ、どこが難しいのか、なんでそんな難しいゲームにハマる人が沢山いるのか?未プレイの方向けに魅力とともに紹介しようと思う。

難しい理由①ソウルロストの概念

フロム・ソフトウェアのゲームは総じて難易度が高いと言われている。初代PSの頃からコントローラーのボタンはフルに活用するし、ボタン連打のゴリ押しでなんとかなるものではない。このソウルシリーズでは、敵を倒すと得られるソウル(経験値兼お金)があるのだけど、途中で倒れると全てその場に失って(ロスト)してしまう。そして次回のプレイでそこまで辿り着くと、ロストしたソウルを取り戻せるのだけど、辿り着けないとそのソウルは完全に消滅してしまう。

泣きの1回は本当に1回で、ひとつ前に倒れた時にロストしたソウルしか取り戻すことは出来ない。焦って取り戻しに行って完全消滅することも数え切れないほど経験した。だから探索は慎重に進めないといけないのだけど、つい無茶をしてロストしてしまう。

難しい理由②落下=ゲームオーバー

フロムの世界はとにかく高所が多い。フロム系RPGではお馴染みなんだけど、危なっかしい地形が多いから、とにかく落下する。落下死する。屋外だとラピュタの上で戦っているのかと思うくらい断崖絶壁の高所が多く、底の見えない落下をする。どこやねんここは?水も境界線を越えれば底の見えない落下、生身だろうと見えない重しを身につけているのか永久落下する。考えるのを止めてしまいそうだ。屋内であろうと容赦なく高所から落下できる。柵のない螺旋階段を作るなー!とツッコみたくなる。

落下=ゲームオーバーってマリオをはじめ昔からアクションゲームにはお決まりのルールなんだよね。お手軽に難易度を上げられるというか。プレイヤーは重力に縛られているから(知らんけど)、ジャンプアクションは基本無い。アクションゲームでジャンプが出来ないって少し窮屈さを感じるけど、あったらあったで、恐らく相応のギミックが複数用意されて、今より更に鬼畜の難易度になることが容易に想像できるから、このゲームにはいらない(笑)

底なし落下も伝統芸能

難しい理由③説明の無さ

ストーリーも説明不足でなんだかよくわからない。育成においても、脳筋キャラを作るもよし、魔法使いを作るもよしの育成の自由度も魅力だけど、説明の無さから何をどうすればいいのか、初めてだと全くもって意味不明なんだよね。でもこのあたりは、攻略サイトの基本情報を見てもらえば丁寧に解説されているので、十分理解出来るはず。そういう意味では、最近のゲームは説明書が付いていないのが寂しいよなぁ。昔は説明書を読み込むのも楽しみの一つだったのに。

ストーリーは深くは考えず、ゲームを楽しめば良い

ハマる理由①出来るわけがないことが出来たから

1番の魅力それは、プレイヤー自身が「うまくなったことを実感できること」だと思う。こんなのできるわけない、こんなデカいやつ攻略できるわけないと何度思ったことか。でも、何故かまた挑戦したくなる辛さなんだよね。あの手この手試して攻略出来たときの達成感はなんだろ、自分の中で何かの記録更新をしたときの感覚。そして次のステージに向かわないといけないときの「もう無理、さすがにギブ(笑)」と思いつつ、また挑戦し続けるというもはや本物のソウル。

ほんとに1周目のバランスは秀逸だと思う。レベルを上げて脳筋ゴリ押しも良し、トリッキーな立ち回りも良し、オンライン協力で仲間と共闘も良し、遊び方も一つじゃないことが大きな魅力。

ハマる理由②冒険(ギャンブル)のおもしろさ

上述のソウルロストで思い出すのがトルネコやシレンでお馴染みの「不思議のダンジョン」シリーズ。あのゲームもダンジョンの途中で倒れるとレベルはもちろん持ち物全てロストしてしまう。でも、「もう少し進めよう」を止められず、結果すべて失った経験は一度や二度じゃあない。でも止められない面白さ、中毒性がある。それはある種これらのゲームの持つギャンブル性にあるのかな?と。

一寸先は闇の「もう少し進めたくなる」ゲーム性と「引き返せば良かった」と思う後悔そして次への反省、そこがこれらのゲームに共通するおもしろさだと思う。一方、シレン等のようにレベルやアイテムをロストしない代わりに、要所要所に凶悪なボスがいるところがソウルシリーズの特徴かな。

オンラインがおもしろい

デモンズソウルでは自分が生身でいると、時々ソウル体が侵入してくる。敵意を持ったプレイヤーだ。一方、青色のサインがあれば、それは頼もしいプレイヤーの協力者だ。対戦も協力も自分と同レベル帯の相手とのみマッチングするんだけど、最大3対3の対戦が出来る。

出来るんだけど、2021年7月時点だとそれほど国内プレイヤーが多くなく、対戦も協力もそれほど出来ないのが残念だ。というか、サーバーの数が多すぎてプレイヤーが分散しているから、国内はせめて一つにして欲しいな。海外サーバーでも多少のラグに目を瞑れば、まぁまぁマッチングするから試して欲しい。協力プレイは、ステージ攻略でもボス攻略でも最高に楽しいから。

以上、デモンズソウルから見るソウルシリーズの難しい理由とハマる理由を今更ながら考察してみました。初代PSのスプリPS2までのキングスシリーズ(新作はよ!)と比べても格段に操作性が向上しているソウルシリーズはプレイしやすいですよ(PS5版デモンズソウルの開発はフロムではないけど、初見の自分にはフロムの手ざわりでした)。まだプレイしたことがない人は一度試してみて下さい。

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