ハードモードが面白い
結論から言ってハードモード、実に面白いですね。舐めてたというか、｢イージーでも固い敵が更に固く、攻撃力高くなるだけのモードでしょ？めんどくさっ｣と思っていた時期がありました。多くのレビュアーがハードモードが本番といったことも分かる気がする。ゲームの粗の方が気になっていたイージーモードプレイ時とは雲泥のプレイ感覚ですわ。確かに面白い。やってることは同じなんだけどね。
なんで面白いと思えるのかというと、恐らくイージーモードプレイ時より｢ゲームに介入しているから｣に尽きると思う。イージーモードプレイ時は、本当にボタンポチゲーで、戦闘も一人の操作でクリアしていけて特に苦労もなかった。だから、FF7リメイクってメービーを眺めて穏やかにボタンをポチポチするだけのゲームなんだなと思ってた。なんというか、時間制限のないQTEゲームを遊んでるような刺激のなさ。
大間違いでした。
ハードモードだと、アクティブに操作キャラも変更しつつ、マテリアの組み合わせや装備の最適化等をして挑まないと最初のサソリ型のボスですら攻略が難しくなる。でも、その忙しい操作が｢能動的に、アクティブにゲームをやっている｣感があって、めちゃくちゃ楽しい。FFのアクティブタイムバトルのエッセンスは丁寧に継承されつつ新しい試みに挑戦さているのがよくわかった。見事な調整ですわ。
1周目はストーリーを楽しんでもらうプレイ、2周目はゲームをたのしんでもらうプレイ、といった制作者の意図なんだろうけど、このプレイ感覚味わうのは本来1周目でもいいけどなぁ。FFというタイトルゆえのライトユーザー向けの配慮なんだろうね。それを考えると支持しますってところだけど。
1周目では見えなかった戦闘面の良い点が沢山あるね。逆に悪いと思ったところは1周目と2周目で変わらないけど。そういう意味では、ネガティブポイントの方がが先にユーザーに伝わるから、ゲームとしてちょっと損してるのかも？ハードモードは本当に面白いけど、このゲームデザインだと2周目からでないと出来ないよなぁ。
このFF7リメイクは従来のJRPGに対するアンチテーゼとして作られた作品なのかなと思う。
JRPGのネガティブポイントとして
- レベリングが面倒
- 雑魚敵との戦闘、エンカウント数の多さが面倒
- レベリングするとボスですら歯ごたえもなくなる
パッと思いつく限り、この辺りが考えられる(個人的にはこういうのも、プレイスタイルに関わらず確実に強くなった実感があるから好き)。で、FF7リメイクはこれらのネガティブポイントは全て解消している。レベルはサクサク上がる(2周目は特に)、雑魚戦は多くない、レベルマックスでもボス戦は歯ごたえある。ただ、俺つえゴリラプレイをしたい人にはストレスかもね。
次回作への要望
- レベル、アイテム、マテリアの引き継ぎ。これがないと1作目でのやりこみの全てが無駄になる。
- ハードモードクリア済みのユーザーは、ハードモードから始められる。育てきったデータでノーマル以下を進めるのも逆にしんどいし、時間的に余裕のないユーザーには2周前提のゲームデザインは酷です。
- ハードモードを絶賛したものの、アイテムが無意味なのは残念。難易度調整したとしても、ここは使用出来るよう検討してもらいたいなと思う。
- 移動制限の改善。たぶんユーザーの総意じゃないかな？
以上4点の要望を挙げたけど、なんだかんだFFは以前から既存のRPG、既存のFFを壊そう、変えようという意図が汲み取れる作りだなと思う。それがうまくいくこともあれば、ユーザーに伝わらないことあるけど、そういう姿勢はめちゃくちゃ評価したいポイントだなと自分は改めて思った。応援しています。
最後にどうしても讃えたかったことを一つ。ボスバトルやバトルシミュレーションでオリジナル7にあったバトルファンファーレからのリザルトBGMが聴けること、各キャラの勝利ポーズが見られること。ナイスとしか言い様がないっす。
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