PS5 ASTRO’S PLAYROOMをプレイしてみて

PS

PS5にプリインストールされているタイトルなのだが、購入したらまずプレイして欲しいタイトルで、PS5の名刺代わりとして申し分ない内容になっている。

まずこのゲームは3Dアクションゲームなのだが、そのゲーム性やアクション性を取り立てて紹介したいわけではない。PS5の映像と音そして手ざわり、これらを総合して「PS5ではこんなことが出来ますよ」というエンターテイメント体験を紹介したい。

賑やかな世界を眺めるだけでもワクワクする。

アダプティブトリガー。起動するまではスコスコした感触の何の変哲も無いL2、R2ボタンであるが、ゲーム内容によって押し心地が大きく変わるのだ。これまでも押した圧力に応じて細かくアナログ判定されるといった表現はあったが、プレイヤーに反応がダイレクトに返ってくるのはプレイしていて面白い。試遊台があれば是非試して欲しい。

そしてハプティックフィードバック。コントローラにもスピーカーが内蔵されているため、音との融合で振動表現が倍がけでVR体験となっている。このゲームで言えばプラグを引っ張る音と手ざわり(個人的には1番気に入った)、ジッパーを閉める感覚、バネの感覚等など、いずれも気持ちの良い擬似的感覚なのだ。なるほど、デュアルセンスとは良く名付けたものだ。聴覚と触覚へのアプローチが気持ちよく、本当に面白い。VR表現において、もちろん視覚効果も大事だが、音と手ざわりもまた重要だと再認識した。しかしこれ、緩衝材のプチプチを潰すことや生花のオアシスをプスプスすること等も表現できそうだ。

このプラグを引っ張るアクションが最高に気持ち良い。

ひとしきりプレイしてみて、据え置きの家庭用ゲーム機の今のレベルに改めて感動した。家に居ながらにして、ちょっとしたテーマパークにいるような感覚。ソーシャルゲームがその手軽さを武器に日本のゲーム業界を席巻しているなか、私も手軽さから「これくらいで丁度良い」と考えていた時期もあった。しかし、今回改めてPS5に触れて別次元の体験をし、今後はもっと家庭用ゲームを楽しみたいと感じた。

また、これまで家庭用ゲーム機から離れていたことの一つに、ゲームを始めるまで時間が掛かることが挙げられる。だが、PS5を起動してゲームを始めプレイする中でロードで待たされることがほとんど無く快適なのだ。グラフィックの向上だけではなく、肝心の遊びとしての楽しさと遊びやすさもしっかり向上している。これだけ進化しているとなると、1ユーザーとして家庭用ゲームをもっと応援したい、そんなふうに思った。PS5、もう10年以上ゲームをしていないという人にこそ、熱を持ってオススメしたい。

コメント